白内障

本来半透明である目の水晶体という部分が白く濁ってくる病気です。 白濁した水晶体は「カメラのレンズが曇ったのと同じ状態」になっています。時間が経つにつれ濁りの範囲は少しずつ大きく濃くなり、 それにともなって見えづらさが増していきます。
白内障患者の7割以上が、加齢によるもの(老人性白内障）であり、白内障になってしまう可能性はどなたにもございます。
日本の50代において、治療が必要なレベルで白内障に罹患された患者様は10%程度いるとされています。
白内障は、点眼薬を用いることで進行を遅らせることができると言われていますが、手術をしなければ治りません。
まずは、当院にご相談いただき、点眼薬で様子を見るか手術を行うか一緒に決めていきましょう。

薬剤による治療

それほど症状が現れていない段階であれば、白内障の進行を遅らせる点眼薬を使用し、薬剤による治療を行います。
水晶体の濁るスピードを遅らせる効果があると言われていますが、白内障そのものを治すことはできません。
検査のために定期的にご来院いただき、点眼薬をまずは、ご自身の目の見え方をチェックしてみましょう。
チェックの数が多ければ多いほど、白内障の可能性が高くなります。

手術による治療

白内障が進行し、日常生活に不自由を感じ始めたら、目の中の水晶体を人工のレンズに置き換える手術を受けることをお勧めしています。
白内障は、手術を受けなければ完治しません。進行しすぎてしまうと手術時のリスクも高くなるため、しっかりと医師に現状の見えにくさをお伝えいただければと思います。

当院は、日帰り白内障手術を行っております。
大学病院に20年(内9年間は衣笠病院の眼科医長として)勤め、衣笠病院に勤めていた際には、年間500件の白内障手術を執刀してまいりました。
その豊富な手術実績と高度な技術力で、安全・安心の手術を行います。

日帰り白内障手術は、点眼麻酔を行った上で手術を行います。
痛みもほとんどなく30分程度で完了しますので、欧米ではほぼ100％が日帰り白内障手術を選択、日本でも約半数の方が、日帰り白内障手術を選択されています。また、この割合は、年々増加しています。

入院する必要のない安全な手術ですので、患者様ご自身の生活リズムに影響が少ないことも魅力です。

手術の方法について

手術開始前に、必ず手術方法や注意点をお伝えするようにしております。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください。

手術費用について

白内障の日帰り手術は保険適応です。
※当院では単焦点眼内レンズのみの取り扱いとなります。

白内障手術の際に、水晶体嚢という袋状の組織を残して水晶体を除去します。手術後に、この水晶体嚢が濁ってしまうことで再び白内障の症状が現れる状態を後発白内障と言います。この濁りはレンズの曇りではないので、レンズの入れ替えは不要です。治療は、レーザーを用いて水晶体嚢に小さな穴を開けて視力回復を図ります。治療における痛みはほとんどなく、数分の治療で終わります。